「防犯、そろそろちゃんと考えた方がいいかな」
店舗を運営していたり、自宅兼事務所で仕事をしていたりすると、ある日ふと不安になります。
- 夜中に侵入されたらどうしよう
- 鍵の閉め忘れ、実は多い
- 警備会社は安心そうだけど、正直ちょっと高い
そこで候補に上がるのが 警備会社との契約、もしくは IoTを使った自作ホームセキュリティ です。
本記事では、いきなり「自作最高!」とは言いません。
警備会社の仕組みをきちんと理解したうえで、自作でできること・できないことを冷静に整理します。
警備会社と契約すると何が得られるのか
まずは警備会社(例:SECOM、ALSOKなど)と契約した場合の一般的な内容を整理します。
① センサー構成の提案と設置
警備会社の強みのひとつが、
「どこに・何を・どれだけ付けるか」をプロが設計してくれる点です。
代表的なセンサーは以下のようなものがあります。
- 窓・ドアの開閉センサー
- 人の動きを検知する熱感知(人感)センサー
- 金庫や重要設備に取り付けるセンサー
- 非常時に押すだけで通報できる緊急呼び出しボタン
「とりあえず全部付けましょう」ではなく、
建物の構造や業態に応じて設計されるのがポイントです。
② 異常時の監視と通報フロー
センサーが反応すると、警備会社の監視センターに通知が届きます。
- 状況確認
- 必要に応じて契約者へ連絡
- 緊急性が高いと判断された場合は警備員が出動
ここで重要なのは、基本的に「人の目による確認」が挟まるという点です。
このプロセスがあるからこそ、
- 無用な警察出動を防ぎ
- 本当に危険なときだけ対応できる
という仕組みが成り立っています。
③ 駆けつけ警備という最大の価値
警備会社最大の強みは、やはり 駆けつけ です。
- 深夜でも
- 休日でも
- 契約内容に基づいて
「現地に自動的に人が来る」 という点は、自作では簡単に代替できません。
強盗などが入った際には警察を呼ぶことで対応はできますが、自分で110番に連絡する必要があります。
防犯において最終的に物を言うのは、
「何かあったとき、誰が現地対応するのか」です。
では、自作ホームセキュリティでは何ができるのか
次に、自作(DIY)のホームセキュリティについて見てみましょう。
結論から言うと、
「駆けつけ」以外の多くは、ある程度まで再現可能です。
自作で実現できること
IoT機器やスマートホーム技術を使えば、次のようなことが可能です。
- 窓やドアが開いたら即座にスマホへ通知
- 外出時だけ警戒モードをONにする
- 大音量アラームや音声で異常を知らせる
- 鍵の閉め忘れ・警戒セット忘れを可視化する
ポイントは、
「被害を完全に防ぐ」よりも「異常に早く気づく」 という考え方です。
自作ではできない(または弱い)こと
一方で、限界もはっきりしています。
- 異常時に誰かが駆けつけてくれるわけではない
- インターネット障害時は機能しないケースもある
- 機器トラブルは自己対応、監視設計も自分で行う必要がある
つまり、自作セキュリティは
「通知止まり」になりやすい、有効性を事前に検証できない(機器設置をトライアンドエラーする必要がある) という特徴があります。
この点を理解せずに導入すると、
「思っていたのと違う…」となりがちです。
警備会社と自作、どちらを選ぶべきか
ここまで読むと、
「じゃあ結局どっちが正解なの?」と思われるかもしれません。
答えはシンプルです。
警備会社が向いているケース
- 金銭的・人的被害が致命的になる業態
- 夜間無人になる時間が長い店舗
- 万一の際に、駆けつけしてサポートを受けたい場合
自作セキュリティが向いているケース
- コストを抑えたい
- まずは最低限の防犯から始めたい
- 鍵の閉め忘れなどヒューマンエラーを減らしたい
- 自宅兼事務所・小規模運営
どちらが上、ではなく「目的が違う」 のです。
まとめ:自作は「警備会社の代替」ではない
自作ホームセキュリティは、
警備会社の完全な代替にはなりません。
しかし、
- 何も対策していない状態
- 人の記憶と注意力に頼る状態
と比べると、
安心感と再現性は大きく向上します。
次回は、
「警備会社っぽさ」を決める要件定義 に踏み込みます。
- 何を検知すれば十分なのか
- 誤検知をどう避けるか
- 在宅・外出時で何を切り替えるべきか
自作を検討するなら、ここが一番重要なポイントです。
ぜひ続けて読んでみてください。


コメント