ここまでの2回で、
- 第1回:警備会社と自作防犯の違い
- 第2回:自作防犯に必要な要件定義
を整理してきました。
ここで多くの方が次に感じるのが、
要件は分かったけど、
それをどうやって実現するの?
という疑問です。
そこで登場するのが Home Assistant です。
Home Assistantとは何者なのか
Home Assistantは、
スマートホーム機器同士をつなぐためのOSS(オープンソースソフトウェア) です。
照明・センサー・カメラ・スマートスピーカーなど、
メーカーも通信方式も異なる機器を、
ひとつのルールで制御できる のが最大の特徴です。
よくある誤解として、
- Home Assistant = 何でもできる魔法の箱
- Home Assistant = プログラマー向け
と思われがちですが、実際には
「判断」と「連携」を担当する司令塔
という位置付けが一番しっくりきます。
なぜ防犯システムに向いているのか
Home Assistantは、
防犯用途において特に相性が良い特徴を持っています。
理由① 複数条件を組み合わせられる
警備会社っぽさの正体は、
単一センサーで判断しないこと です。
例えば、
- ドアが開いた
- かつ、警戒モードがON
- かつ、在宅ではない
こうした条件を組み合わせて初めて、
「異常」と判断します。
Home Assistantでは、
こうした 条件分岐をGUIベースで設定 できます。
理由② モード管理が得意
第2回で触れた
- 外出時
- 在宅時
- 就寝時
といった 警戒モード は、
防犯の要です。
Home Assistantでは、
- 手動ボタン
- スマホアプリ
- 時刻
- 位置情報
などをトリガーに、
モードを切り替えることができます。
「自動化しすぎず、手動も残す」
という設計がしやすい点も、防犯向きです。
理由③ 通知先を分散できる
防犯において、
通知の一本化はリスク です。
Home Assistantは、
- スマホ通知
- スマートスピーカー
- タブレット表示
- 外部サービス連携
など、
複数の通知経路を同時に使う ことができます。
これにより、
- スマホが手元にない
- 通知が埋もれた
といった状況でも、
気づける可能性を高められます。
Home Assistantが「何でも屋」にならない理由
ここで重要な注意点があります。
Home Assistantは、
- 音を鳴らす
- 映像を映す
といった 末端の仕事は苦手 です。
実際の防犯システムでは、
- 音声通知 → Google Home / Alexa
- 画面表示 → タブレット・スマートディスプレイ
といったように、
役割分担 するのが現実的です。
Home Assistantはあくまで、
「判断して指示を出す」
ところまでを担当します。
防犯構成の全体イメージ
自作防犯システムをシンプルに表すと、
次のような構成になります。
- センサー(ドア・窓・人感など)
- Home Assistant(判断・ルール)
- 発報デバイス(音・通知・表示)
この構成にすることで、
- センサー変更
- 通知方法変更
があっても、
中枢を変えずに拡張 できます。
導入は難しいのか?
結論から言うと、
「最初だけ少し頑張る」
です。
Home Assistantは、
- 専用ハードウェア
- 仮想環境
- 余っているPC
など、
複数の導入方法があります。
UIも洗練されており、
- ルール設定
- デバイス管理
は コードを書かずに完結 できます。
まとめ:Home Assistantは防犯の設計図
Home Assistantは、
- センサー
- カメラ
- スピーカー
そのものではありません。
しかし、
- 要件定義
- 通知設計
- モード管理
を 一貫したルールで実現できる という点で、
自作防犯の中枢に最適です。
次回は、
実際にどんな機器を組み合わせたのか
を、かなり具体的に紹介します。
「何を買えばいいか分からない」
という段階の方は、
次の記事が一番参考になるはずです。

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