本シリーズでは、
- 自作でホームセキュリティを構築する考え方
- Home Assistantを中心とした設計
- 通知・冗長化・構成パターン
- 失敗しやすいポイント
を順に解説してきました。
最終回となる第7回では、
「では、どこまでを自分でやり、どこからをプロに任せるべきか」
を整理します。
自作と警備会社は、
対立関係ではなく役割分担です。
DIY防犯で「できること」「できないこと」
まずは冷静に線引きをします。
DIY防犯でできること
- 異常の検知(開閉・人感・振動・音など)
- 状況に応じた通知・威嚇
- 在宅/不在・時間帯を考慮した制御
- 設備コストを抑えた段階的強化
これらは、
Home Assistantの得意領域です。
DIY防犯ではできない(やるべきでない)こと
- 侵入現場への駆けつけ
- 異常の最終判断(誤報か本物か)
- 警察・消防との直接連携
- 法的責任を伴う対応
ここは、
人と組織が必要な領域です。
駆けつけ警備サービスとは何か
駆けつけ警備サービスは、
異常信号を受けて
- 管制センターで状況確認
- 必要に応じて警備員が現地へ出動
- 警察・消防への通報判断
を行う仕組みです。
重要なのは、
原則として「現地に人がいる」こと
これが、
警察・消防が正式に動くための前提条件になります。
個人・小規模向け駆けつけサービスの考え方
近年は、
- 個人宅
- SOHO
- 小規模店舗
向けに、
比較的導入しやすい警備サービスも増えています。
導入時に確認すべきポイント
- 初期費用と月額費用
- 出動条件(何がトリガーになるか)
- 誤報時の扱い(追加費用)
- 解約・移設のしやすさ
「安さ」より「契約条件」を見る
これが後悔しないコツです。
自作防犯 × 駆けつけ警備の現実的な併用モデル
モデル①:DIY中心+最小限の駆けつけ
- 検知・通知・威嚇は自作
- 最悪時のみ警備会社に接続
コストを抑えつつ安心感を確保したい方向けです。
モデル②:警備会社中心+DIYで補強
- 基本警備は警備会社
- DIYで通知や可視化を強化
既存契約がある場合におすすめです。
モデル③:用途別ハイブリッド
- 生活エリア:DIY中心
- 金庫・バックヤード:警備会社
メリハリのある設計が可能です。
自作防犯を選ぶ人への最終メッセージ
自作防犯は、
警備会社を否定するためのもの
ではありません。
- ヒューマンエラーを減らす
- 状況を把握しやすくする
- 自分の生活・業務に合わせる
そのための道具です。
シリーズまとめ
- 防犯は「気づくこと」から始まる
- 完璧より「止まらない設計」
- DIYとプロは役割が違う
自作できる部分は自作し、
責任が伴う部分はプロに任せる。
それが、
現実的で長く使えるホームセキュリティです。
このシリーズが、
「なんとなく不安」だった防犯を、
考えて選べるものに変える一助になれば幸いです。

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