本記事は、新築計画の段階で調べた内容を整理したものです。
今回の建物条件は以下の通りです。
- 書斎サイズ:2畳(約3.3㎡)
- 住宅性能:断熱等級7(最高等級)
- 地域区分:3地域(東北南部や長野県など寒冷地寄り)
- 空調条件:冬は床暖房あり/第一種換気システム採用
- 間取り条件:書斎は他の居室と独立しており、直接冷気を取り込めない
このような条件下で「そもそも2畳書斎にエアコンは必要なのか?」、
また導入するなら「壁掛け/ココタス天井埋込/ココタス床置き」のどれが最適かを考察しました。
ココタスとは?
「ココタス(COCOTAS)」はダイキンが展開する小空間向けのハウジングエアコンです。
- 特長
- コンパクトサイズ:従来の天井カセットに比べ大幅に小型化
- 対応畳数:冷房0.8kW(目安:2〜3畳)、暖房1.0kW
- 設置方式:天井埋込タイプと床置きタイプを選択可能
- 外観:天井や壁にすっきり収まり、生活感を抑えられる
- マルチエアコン専用:単独では使えず、2室用以上のマルチ室外機と組み合わせる
つまり、小書斎や洗面所など狭い独立空間を快適にすることに特化した機種といえます。
2畳書斎にエアコンは必要?
- 冬:床暖房と断熱等級7の性能で快適。補助暖房は不要。
- 夏:PCや照明の発熱により、密閉された小空間は熱がこもりやすい。断熱性能が高いほど外に熱が逃げず、蒸し暑くなる。
➡ 結論:夏の冷房用途としてエアコンは必須。
選択肢① 壁掛けエアコン(6畳用)
メリット
- 本体+工事で6〜8万円台からとコスト最安。
- 100V対応が多く、配線計画も容易。
- 後付け設置が可能。
デメリット
- 室内機とダクトカバーが壁に出っ張り、家具配置の自由度が減る。
- 吹き出しが直接当たりやすく、小空間では冷えすぎることも。
選択肢② ココタス天井埋込型
メリット
- 吹出口だけが見えるため、最もスッキリした意匠。
- 天井からの気流で部屋全体を均一に冷やしやすい。
- 床や壁を占有せず、家具配置が自由。
デメリット
- 天井断熱層を切り欠くため断熱性能では不利。施工時の断熱補強が必須。
- メンテナンスは天井アクセスとなりやや不便。
- 単相200V・マルチ用室外機が必要で、初期費用は高め。
選択肢③ ココタス床置型
メリット
- 天井断熱を貫通しないため、断熱性能では有利。
- フィルター清掃や点検が床レベルででき、メンテナンス性が最も高い。
- 下からのやわらかい吹き出しで直風感が少ない。
デメリット
- 床面を占有するため、2畳の書斎では圧迫感が出やすい。
- 前面グリルが目立ち、意匠性は天井埋込に劣る。
- やはりマルチ用室外機+200Vが必要。
三者比較表(まとめ)
| 観点 | 壁掛けエアコン(6畳用) | ココタス天井埋込 | ココタス床置き |
|---|---|---|---|
| 断熱性能への影響 | 壁の小さな貫通穴のみ → 断熱欠損は局所的 | 天井断熱層を切り欠くため断熱的不利 | 床断熱層を避けられるため断熱的に有利 |
| 意匠性・見た目 | 室内機+ダクトカバーが出っ張る | 吹出口だけが見える → 最もすっきり | 前面グリルが露出 → 圧迫感あり |
| 空間効率 | 室内機が壁を占有 → 家具配置に制限 | 天井面利用 → 床・壁は完全自由 | 床面を占有 → 2畳では圧迫感 |
| 風の当たり方 | 前方直風 → 冷えすぎ注意 | 上から拡散 → 均一冷却 | 下から自然対流中心 → 足元冷えやすい |
| 施工性 | 最も簡単。後付け可(100V) | 天井裏スペース・200V配線が必要、新築時限定 | 壁際に設置しやすい、200V必要 |
| メンテナンス | フィルター清掃が容易 | 天井アクセスでやや不便 | 床近くで掃除可能 → 最も楽 |
| 費用感 | 本体+工事で最安(6〜8万円〜) | マルチ対応+断熱補強でコスト高 | マルチ対応、費用は中程度〜高め |
| 向いているケース | コスト優先、シンプル設置 | 意匠性・空間効率を最重視 | 断熱性能・メンテ性を重視 |
まとめ
- コスト重視・導入のしやすさ → 壁掛けエアコンがベスト。
- 意匠性・空間効率 → ココタス天井埋込が優位。ただし断熱補強が必須。
- 断熱性能・メンテ性 → ココタス床置きが有利。ただし床占有でレイアウトに注意。
👉 2畳書斎という限られた空間では、「何を優先するか」で選択肢が変わることが分かりました。
建築計画の段階でここまで検討しておくと、完成後の後悔を防ぎやすいです。


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