IKEA GRILLPLATSをHome Assistantで使ってみた|SwitchBotプラグとの違いを徹底比較

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IKEAから待望の「安いMatter対応スマートプラグ」が登場

「Home Assistantで使えるスマートプラグが欲しい。」

そう考えて探し始めると、SwitchBotやTP-Link、Merossなど多くの製品が候補に挙がります。しかし、価格やローカル制御、将来性を考えると「決め手に欠ける」と感じる方も多いのではないでしょうか。

そんな中、IKEAから発売された**GRILLPLATS(グリルプラッツ)**は、Matter over Threadに対応したスマートプラグとして非常に魅力的な製品です。

価格も非常にリーズナブルで、「Home Assistant用のスマートプラグを大量に導入したい」という人には気になる存在でしょう。

私自身も実際にHome Assistantへ接続し、SwitchBotプラグとの違いを比較してみました。

結論から言うと、

Home Assistantを利用しているのであれば、GRILLPLATSは非常にコストパフォーマンスの高い選択肢です。

本記事では、実際にHome Assistantへ接続した上で、

  • IKEA GRILLPLATSの特徴
  • Home Assistantで利用できる機能
  • SwitchBotプラグとの違い
  • 実際に使って感じたメリット・デメリット

を詳しく紹介します。

なお、MatterやThread、IPv6の設定方法については別記事で詳しく解説します。本記事では製品レビューに焦点を当てています。


IKEA GRILLPLATSとは?

GRILLPLATSは、IKEAが販売するMatter対応スマートプラグです。

従来のIKEA製スマートホーム製品と異なり、Matter規格へ対応しているため、Home AssistantをはじめApple Home・Google Home・Amazon Alexaなど、複数のスマートホーム環境で利用できます。

主な仕様をまとめると次のようになります。

項目GrillPlats
通信方式Matter over Thread
対応規格Matter
電源100V
遠隔操作対応
Home Assistant対応
価格999円

一番の魅力は、

「Matter対応なのに価格が安い」

という点です。

スマートプラグは1個だけ導入するものではありません。

照明、サーキュレーター、加湿器、扇風機、イルミネーションなど、気付けば5〜10台程度導入する家庭も珍しくありません。

そう考えると、1台あたり数百円〜千円程度の価格差は意外と大きく効いてきます。


Home Assistantへ追加してみる

Home Assistantへの追加自体は非常に簡単で、①本体をコンセントに接続する②本体横のボタンを長押しする③同梱のMatter設定QRコードを読み取る、の手順で簡単に追加できます。

接続が完了すると、Home Assistantでは通常のMatterデバイスとして認識されます。

ここで嬉しかったのは、「Matterだから設定項目が少ない」という印象は全くなかったことです。

Home Assistant上では、

  • デバイス情報
  • エンティティ
  • 診断情報
  • 接続状態
  • Thread情報

など、必要十分な情報が確認できます。

実際には以下のような画面になるため、Home Assistantユーザーであれば違和感なく利用できるでしょう。

Home Assistant側からも通常のSwitch Entityとして扱えるため、AutomationやDashboardへの追加も簡単です。


SwitchBotプラグと比較してみる

ここからは、多くの人が気になるSwitchBotプラグとの比較です。

基本スペック比較

項目IKEA GRILLPLATSSwitchBotプラグ
価格◎○
Matter対応○単体でMatter接続可能○
ただし、Switchbotハブが必要
Thread対応○○
ただし、Switchbotハブが必要
Alexa / Google Home×(Matter経由は可能)○(Switchbotスキルがあり、Google/Alexaプラットフォームとクラウド連携している)
ローカル制御◎構成による
導入コスト◎○
製品群(例:Switchbotシリーズ)として、1メーカーで完結するか△(IKEA SmartHome)
未検証だが、
・製品群がそもそも少ない
・コントローラーがハブの機能しかないにもかかわらず、高額(10000円を超える)
◎

Home Assistant利用(=Matter利用)を前提にすると、GRILLPLATSはかなり魅力的な価格帯です。
なお、Matterを使用しない環境(AlexaのMatter非対応版を使用しているなど)の場合でも、いずれも各メーカーから出ている純正HUBを購入すればAlexa/GoogleHomeに接続はできます。しかし、SwitchBotは温度計を持つ、エアコンなどの調整機能を持つ(Hub3の場合)ですが、IKEA Smarthomeの場合は高い割にできるのは通信媒介機能のみです。その意味では、Matterを使用しなければ、SwitchBot製品の方が優れていると言えるでしょう。


Home Assistantから見た違い

実際に重要なのは、

「何が設定できるか」

です。

Home Assistantユーザーにとって重要なのは、スマホアプリではありません。

AutomationやScriptでどこまで扱えるかです。

GRILLPLATS

Home Assistantでは、

  • 電源ON/OFF
  • エンティティ管理
  • Area管理
  • Automation利用
  • Device情報
  • Diagnostics

などが利用できます。

Matterデバイスらしく、非常にシンプルです。

逆に言えば、

余計なクラウド機能がなく、Home Assistantとの相性は非常に良い印象でした。


SwitchBotプラグ

SwitchBotもHome Assistantから問題なく利用できます。

ただし、

  • Switchbotクラウド経由
  • Matter Bridge経由

など構成によって動作が変わります。

Switchbotクラウド経由でもMatter経由でも動作スピードには大きな差は感じませんでした。しかしながらクラウド経由の場合、インターネットが遮断されたりクラウド接続できない環境では使用できません。Home Assistantを中心にスマートホームを構築するのであれば、GRILLPLATSのシンプルさは大きな魅力です。


実際に使って感じたメリット

① とにかく価格が安い

一番大きいのは価格です。

スマートプラグは数が増えるほど費用も増えます。

そのため、安価にMatter環境を広げられるのは大きなメリットです。

例えば、

  • 扇風機
  • 加湿器
  • 間接照明
  • 空気清浄機
  • サーキュレーター

などを一気にスマート化したい人には非常に向いています。


② Thread対応による将来性

Matter over Wi-Fi製品も増えていますが、

今後はThread対応製品がさらに増えていくでしょう。

Threadはメッシュネットワークを構築できるため、

スマートホーム機器が増えるほど恩恵を受けられます。

「今後もMatter製品を増やしていく」

という人には非常に相性が良い製品です。


③ Home Assistantとの親和性が高い

Home AssistantはMatterへの対応がかなり進んでいます。

そのため、

  • Dashboard
  • Automation
  • Script
  • Scene

などへ自然に組み込めます。

特別なプラグインも不要です。


気になった点

もちろん完璧な製品ではありません。

Thread環境は必要

Matter over Threadを利用するには、

Thread Border Routerが必要になります。

「買ってすぐ使える」

というわけではありません。

ただし、

Google Nest

Apple TV

HomePod

Aqara Hub

対応Wi-Fiルーター

などを既に利用している場合は、そのまま利用できるケースもあります。

環境によっては追加投資が不要なこともあるため、まずは現在の構成を確認することをおすすめします。


情報がまだ少ない

発売されたばかりということもあり、

日本語情報はまだそれほど多くありません。

特に、

  • Home Assistant
  • Thread
  • Matter

を組み合わせた記事は少なく、

設定で苦労する人もいるでしょう。

そのため、次回の記事ではThreadネットワークやIPv6を含めた接続方法を詳しく解説する予定です。


こんな人におすすめ

GRILLPLATSは次のような人に特におすすめです。

  • Home Assistantを利用している
  • Matter対応機器を増やしたい
  • Thread環境を構築している、またはこれから構築したい
  • スマートプラグを複数導入したい
  • コストを抑えたい

一方で、

SwitchBotアプリだけで完結したい人や、Home Assistantを利用しない人は、既存のSwitchBot製品を選んだ方が管理しやすいケースもあります。


まとめ

IKEA GRILLPLATSは、「安価なMatter対応スマートプラグ」というだけでも十分魅力的ですが、Home Assistantユーザーの視点で見ると、それ以上の価値があります。

特に、

  • Matter対応
  • Thread対応
  • Home Assistantとの高い親和性
  • 将来性
  • 導入しやすい価格

という点は、これからスマートホーム環境を構築したい人にとって大きなメリットです。

SwitchBotプラグにも優れた点はありますが、「Home Assistantを中心にローカルでスマートホームを構築したい」という目的であれば、GRILLPLATSは非常に有力な選択肢と言えるでしょう。

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